ビジネス書のベストセラーシリーズの新作である『AI分析でわかったトップ5%社員の読書術』がオーディブルで配信されていたので視聴しました。
書評ブログを運営しているので、とても参考になる内容でした。
こんな人にオススメです。
- 読書しなければと思ってるけど、やる気が出ない
- 仕事が忙しくて読書する時間がなく、積読本が多い
- 読書しても本の内容を忘れてしまう
これから『AI分析でわかったトップ5%社員の読書術の要約を紹介しますので、ぜひお読みください。
『AI分析で分かったトップ5%社員の読書術』はどんな本?
『A分析でわかったトップ5%社員の読書術』は、以前に私が紹介記事を書いた『AI分析でわかったトップ5%社員の習慣』シリーズの5冊目になります。
このシリーズは、著者のクライアント企業で働いている社員に対して、定点カメラを設置したり、チャットツールのデータを閲覧したり、社員にヒヤリングをしたりして得た膨大なデータを、AI分析して得た知見をまとめたシリーズです。
分析対象は成績が優秀なトップ5%とそれ以外の95%社員に分けられ、優秀な人とそれ以外の一般的な人との違いが浮き彫りになる内容となっています。
そして、今までのシリーズ作品と違い、今回は書籍化されずオーディブルのみで配信される「オーディブルオリジナル作品」となっています。
今回のテーマは「読書術」。
トップ5%社員と95%社員を分析した結果、トップ5%社員は平均で年間50冊尺の本を読むのに対して、95%社員は平均2冊しか本を読まないそうです。
トップ5%社員は貪欲に本から知識を得て、仕事に活かしています。
この本では、トップ5%社員がどのようにして読書のモチベーションを上げて習慣化しているのか、どのようにして読書の効果を最大化して仕事に活かしているか、その方法が紹介されています。
『AI分析で分かったトップ5%社員の読書術』の要約紹介
ここからは、『AI分析で分かったトップ5%社員の読書術』の要約を始めたいきたいと思います。
トップ5%社員は、読む本をどのように選んでいるか
まずは、トップ5%社員の読む本の選び方を紹介します。
セレンディピティ5対2の法則
「セレンディピティ」とは、偶然の幸福に出くわすこと。
セレンディピティ5対2の法則とは、読む本を選ぶ際の割合についての法則で、5冊は自分の専門分野に関係する本を選び、2冊はそれとは別ジャンルの本を選びます。
自分の専門分野の本を読むだけでなく、それ以外のジャンルを読むことで、新たな創造的視点を得られます。
この専門分野以外の本から、偶然新たな視点を得られることを、セレンディピティだと言っているのです。
スノークリスタル型の読書
スノークリスタル型の読書とは、雪の結晶が中心から周りに美しい模様を作って広がるように、関心のあるジャンルの本を読み、徐々にその周辺に広げていく読書です。
ジャンルの広げ方として、気に入った著者の別の作品を読む、読んだ本の続編を読むなどが挙げられています。
トップ5%社員は、どのように読書のモチベーションを上げ、習慣化しているのか
トップ5%社員は、仕事が忙しい中で、いかに読書のモチベーションを上げ、読書を習慣化しているかを紹介します。
1月は薄い本から読む
1月と言っているのは、年初は新しい習慣を始める人が多いからです。
要は、読書し始めたばかりは分厚い本を読むと挫折するので、まずは薄い本を読破することで成功体験を重ねましょうということです。
薄い本といえば、前に紹介記事を書いた『チーズはどこへ消えた?』シリーズの4冊がオススメです。
どれも1時間くらいで読めますが、人生の指針が得られる本質的な内容になってます。
世界中で売れまくったベストセラーですので、未読の方は読んでみてはいかがでしょうか?
積読本は、平積みではなく立てかけて保管する
本屋に行くたびに、「これ面白そう!」と買ってきたはいいものの、読まずにどんどん積み上がっていく積読本。
あるトップ5%社員は、この積読本を平積みにせず、立て掛けて保管するそうです。
立て掛けておくことで、本の表紙が目に止まり、本屋で見つけた時の感覚が蘇ってその本を手にとるようになります。
これにより、積読本の未読率が下がるそうです。
本の購入直後に10ページ読む
新しい本を買ったときは、すごくワクワクしますよね。
しかし、時間を置くとその興奮も冷めてきて、積読本の仲間入り…ということを経験したことはないですか?
積読本を減らすためには、購入直後の興奮状態で10ページを読むことが有効です。
最初の10ページを読めば、内容に引き込まれて、購入直後の興奮に頼らずとも本を読み進めていくことができます。
読書前の準備が重要
読書を習慣化するために、環境や物、心の準備が重要です。
- 出勤前の喫茶店など、読書の時間・場所を決める
- 本の内容の吸収率は70%でいいと考える
- ノート・付箋などを用意する
などがあり、ユニークなものに、読書用の服を準備する、読書をするための休暇を取るなども紹介されています。
トップ5%社員の、読書の効果を最大にする読み方
トップ5%社員は、読んだ本から効率的に知識を得て、仕事や私生活に役立てています。
トップ5%社員はどのような読み方をして、読書の効果を最大化しているかを紹介します。
隙間時間に少しずつ本を読む
トップ5%社員は、仕事が忙しく、読書のためになかなかまとまった時間を取れません。
しかし、ちょっとした移動時間や待ち時間などの状況に合わせて、電子書籍やオーディブルなどのオーディオブックを活用して読書をしています。
アクティブラーニング
トップ5%社員は、読書を単なる受動的なことと考えずに、能動的に読むことを意識しています。
本の内容に質問したり、批判的な目で読んだりすることで、記憶にも定着しやすいし、本の内容以上に知識や新たな視点を得ることができます。
以前に紹介記事を書いた『東大読書』と通じる内容が多かったです。
マルチリーディング
マルチリーディングは、2冊の本を並行した読む方法です。
『東大読書』でも2冊同時読みのテクニックを紹介していましたが、『トップ5%社員の読書術』ではその目的が少し違います。
『東大読書』では同ジャンルの本を2冊読み、類似点や相違点、意見が分かれて議論になる交差ポイントを見つける、一つのジャンルに関して知見を広がることが目的でした。
それに対して、『トップ5%社員の読書術』では、まったく別ジャンルの本を読み、一見関係がない内容が頭の中で結びついて、新たな創造的視点を得るという読書術になります。
トップ5%社員がやっている読書後のアウトプット法
トップ5%社員は、読書の効果を最大にするため、本を読んで終わりにしません。
ここから、トップ5%社員が実践している読書後のアウトプットについて紹介していきます。
本を読んだら10分以内にアウトプットする
トップ5%社員は、読書の効果を最大にするため、読書後のアウトプットを重視します。
そして、アウトプットは記憶が新しいうちにできるよう、読破してから10分以内に行う場合が多いようです。
アウトプットの方法は何でも良く、メモやノートにまとめる、SNSに要約を投稿する、ブログにまとめる、誰かに内容を話すなどがあります。
二次情報を実践して一次情報にする
実際に自分で体験した情報を一次情報、本で読んだり、誰かに話を聞いた情報は二次情報た呼ばれています。
トップ5%社員は、読書で得た二次情報を仕事などで実践して体験し、一次情報に変えることで、本で学んだ知識を深く身につけることができます。
アウトプットには、「3Iフレームワーク」を活用する
「3Iフレームワーク」とは、インフォメーション(情報)、インサイト(洞察)、インテリジェンス(知恵)の頭文字を取ったものです。
アウトプットの際、以下のような内容で行います。
- 本に書かれている情報(インフォメーション)
- 本の内容を自分の仕事に当てはめ、「こういう風に使えるのではないか?」との洞察(インサイト)
- 洞察したことを実践してみて、得られた知恵(インテリジェンス)
このフレームワークを使うことで、本から得た二次情報を一次情報に変えることができます。
トップ5%社員のオーディブル活用法 一般社員の80倍が利用している⁉︎
「Amazonが提供しているオーディオブックサービス「オーディブル」。
この『トップ5%社員の読書術』自体オーディブルオリジナル作品であるだけに、本書内ではオーディブルを使った「聴く読書」について多く語られています。
驚くべきことに、トップ5%社員がオーディブルを利用している割合は、一般社員の割合より80倍も多いそうです!
オーディブルの利点として、
- 通勤時間など隙間時間に読書できる
- 読書しながらメモを取れる
- 目を酷使しない
などがあります。
優秀な人は学習意欲が高いので、活字の本と併用して、状況や本の内容で使い分けているようです。
トップ5%社員は、オーディブルをどのように活用しているかというと、
- 1.5倍速で再生する
- 集中力を保てるよう、25分で一度休憩
- 聴いた後に活字で復習し、記憶に定着させる
などがあります。
隙間時間の活用ということで、トップ5%社員の中には、朝にコーヒーを淹れる3分間だけオーディブルを聴いている人もいるそうです。
1日3分でも、1ヶ月で1時間半の読書になります。優秀な人は、学習に貪欲ですね。
私もオーディブルを使っていて、通勤時間や家事の時間に読書していますが、本書で紹介されたいることは納得できるところが多かったです。
トップ5%社員とは程遠い人間ですが…
オーディブルは、私もとてもオススメだと思うので、まだ利用していない方はぜひ1ヶ月無料登録から始めてみてください。
あなたもトップ5%社員の仲間入りができるかも!
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無料期間終了後は、1ヶ月に1500円。
ハードカバーの本一冊分くらいですね。
まとめ
AI分析で分かったトップ5%社員の読書術』の要約を紹介しました。
ほとんどの人が大切だと思っていながら、なかなか習慣化することができない読書。
前述しましたが、一般的な日本のビジネスパーソンは、年に平均2冊しか本を読まないそうです。
本を読む習慣を身に付ければ、それだけで周りから頭ひとつ抜け出した存在になるかも知れません
1週間に1冊読めば、トップ5%社員の平均くらいの読書量になります。
平日の通勤時間や昼休憩などの隙間時間、休日の余暇時間を使えば、1週間に1冊読むということも、それほど苦になる分量ではないと思います。
この本を読んで、ぜひ読書を習慣化してみてください。